土地の評価方法(倍率方式)

20160928

こんにちは!

今回も土地の評価方法について
解説していきます。

前回は「路線価方式」による
土地の評価方法を紹介しました。
今回は「倍率方式」による土地の
評価方法を紹介したいと思います。

 

【倍率方式とは】
路線価が設定されていない土地は
「倍率方式」という方法で評価額
を算出します。

これは固定資産税評価額を元に
定められた数値を掛け合わせる
ことで評価額を算出する方法です。

 

【準備すること】
まずは、固定資産税納付書など、
固定資産税評価額が分かるものを
用意してください。

次に国税庁のホームページで「倍率表」を
閲覧します。
国税庁ホームページ

お住まいの都道府県を選択した後、画面右の
「評価倍率表」をクリックしてください。

次に市町村を選択すると「倍率表」が表示
されます。

該当する土地の町名や地域名、用途から、
固定資産税評価額に掛け合わせる数値(倍率)
を確認してください。

「純 40」や「中 70」などと書かれている
数字の部分が倍率になります。

 

【倍率表の見方】
宅地
「路線」と書かれている地域については
路線価が設定されていますので、路線価
で評価を算出します。

「1.1」など数字が書かれている場合は
固定資産税評価額にその数字を掛け合わせ
て出てきた数字が評価額になります。

 

田、畑
それぞれの行の右に書いている数字が
固定資産税評価額に掛け合わせる倍率
です。

たとえば、固定資産税評価額が
100,000円、倍率が70倍の田の場合、
その田の評価額は
100,000円 × 70 = 7,000,000円
となります。

倍率の横に書かれている文字は、
田畑の分類の略称です。
「純」は純農地、「中」は中間農地、
「周比準」は市街地周辺農地、
「比準」や「市比準」は市街地農地を
指しています。

純農地や中間農地は基本的に先ほど
説明した計算方法で評価額を算出す
ることができますが、市街地周辺農地や
市街地農地は「宅地比準方式」という
方法で評価額を算出することになります。

「宅地比準方式」については次回、
紹介することにします。

 

山林
田畑と同じように、
「純」は純山林、「中」は中間山林、
「比準」や「市比準」は市街地山林を
指しています。

純山林や中間山林は田畑と同じ方法で
固定資産税評価額に倍率を掛け合わせ
て評価額を算出します。
一方、市街地山林は、これも田畑と同じく
「宅地比準方式」によって評価額を算出
することになります。

 

いろいろ書いてきましたが、一言で言うと
倍率方式による評価額は
「固定資産税評価額 × 倍率」によって
算出すると覚えていただければ十分です。

 

次回は「宅地比準方式」による土地の
評価方法について解説します。

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