遺産分割の方法 共有分割

20160913

(注)
タイトルの画像は所長ではありません。

こんにちは!

今回は遺産分割の方法のラスト『共有分割』
について解説します。

 

【共有分割とは】
遺産の一部または全部を相続人で共有する
分割方法です。

これは現物分割、代償分割、換価分割が
相応しくなく、かつ、相続人の間で争いが
ない場合に使われることがある方法です。

 

【共有分割の注意点】
共有分割はできる限り、使わない方がいい
かもしれません。

特に不動産を共有分割するケースでは注意
が必要です。

家系図を想像してください。
たとえば、親と子の“縦の共有”であれば、
親が亡くなったあと、子が相続すれば子の
単独所有となり、キレイなかたちになりま
すが、兄弟のような“横の共有”はその後、
他人(兄弟の配偶者など)が共有者となる
可能性があります。

兄弟の共有名義の不動産があったとすると
兄が死亡後、兄の妻が相続し、その結果、
兄の妻と弟が共有関係になるケースです。

 

【まとめ】
共有分割において、特に安易な“横の共有”
は避けるべきです。

共有状態のまま次の相続、さらに次の相続
と続いていくと、共有者が増えるなど共有
関係が複雑となり、その後様々な問題を引
きおこす可能性があります。

「公平に土地を兄弟で3等分させよう」と
考えていらっしゃる場合には、他にいい分
割方法がないか、一度考え直してみてもい
いかもしれません。

 

次回は『遺産分割協議』についてお届け
します。

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