土地の評価の補正(間口狭小補正)

20161007

こんにちは!

今回からは土地の評価が通常よりも
低くなるパターンについて解説をし
ていきたいと思います。

第1回目は『間口狭小補正』です。

 

【間口狭小補正とは】
読んだ字のとおり、道路に面している
部分が狭い土地に適用されます。

間口が狭いと利便性が低いという判断
になり、評価も低くなります。

 

【間口狭小補正率を調べる】
これも国税庁のホームページで
調べることができます。
国税庁ホームページ

リンク先の
「付表6 間口狭小補正率表」
をご覧ください。

この表に書かれている0.80~1.00が
補正率になります。

この表をみると、間口が狭いほど
補正率の数値が小さくなり、評価が
低くなることが分かります。

 

【評価の方法】
実際に例題を使いながら、次の土地の
評価を計算してみましょう。

・普通住宅地区にある長方形の土地
・間口は6m、奥行は10m
・路線価は100千円

間口狭小補正の場合も
「路線価 × 奥行価格補正率 × 補正率」
で土地の㎡単価を算出することができます。

では例題の数値を計算式に当てはめて
みましょう。

100千円 × 1.00 × 0.97 = 97千円

これが㎡単価になります。

「間口がちょっと狭いから評価は
3%OFF!」って感じですね。

最後に土地の面積を掛け合わせて
全体の評価額を計算します。

97千円 × 6m × 10m = 5,820,000円

 

【まとめ】
補正率表から読み取れることは
普通住宅地区の場合、間口が
8m未満の土地は評価が低くなり、
それ以上ある土地は利用価値が
高いため、減額の対象にならない
ということです。

 

次回は『奥行長大補正』について
解説していきたいと思います。

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