相続税の納税 ~原則~

20161031

こんにちは!

今回から『納税方法』について解説を
していきます。

この相続税の納税方法にも原則と例外
があります。

まず今回は原則から紹介をしていきた
いと思います。

 

【相続税納税の原則】
現金での一括納税が原則です。

納税も申告期限(相続を知った翌日
から10ヶ月以内)までにしなければ
なりません。

もし申告期限までに納められなかった
場合は延滞税が加算されてしまいます
ので注意が必要です。

 

【納税の注意点】
ご存知の方も多いかもしれませんが、
相続税は「突然、大金が必要」となる
ケースがほとんどです。

いざとなって慌てることのないように
事前に納税用の原資を作っておくこと
が重要となります。

また、相続税を納税する場合は、相続で
取得した財産のほかに、納税者がもともと
所有していた財産から金銭を捻出してでも、
納税をしなければなりません。

もし納税額に見合った金銭がない場合は
不動産を売却して資金を調達したり、
延納や物納といった方法で納税をしなけ
ればなりません。

せっかく相続した不動産を税金のために
手放すことは避けたいですし、延納では
利子を支払わなければならない…
物納は認められるための要件が厳しく
なってきているので使えるかどうか分か
らない… など頭を悩ますことが多くあり
ます。

実際に遺産分割から納税までの間で体調を
崩してしまう方も多くいらっしゃいます。

 

【事前の対策例】
先ほども言いましたが、相続が開始される
以前に納税用の原資を用意しておくことが
一番の対策となります。

具体的な方法としては、生命保険に加入
することや不動産であれば、すぐに換金
できる状態(駐車場など買い手がつき
やすい状態)にしておくことが挙げられ
ます。

生命保険に加入することについては
財産評価が高くなる『現金』を保険料
として支払うことで減らし、保険金を
納税資金とする方法が一般的です。

さらに保険金は相続税の計算上、
「プラスの財産」として計上をしなけ
ればなりませんが、下記の通り控除を
受けることもできますので、納税対策
と節税対策を一緒にすることが可能です。

生命保険金の控除額
500万円 × 法定相続人数

 

いずれにしても、遺産分割や納税に
おいては事前の準備が大切なことは
間違いありませんので、くり返し
お伝えしておきたいと思います。

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