こんにちは!
今回のテーマは相続人それぞれの
相続税額を算出するために使う
『税率と控除額』について解説を
していきたいと思います。
このブログのなかででてくる
『相続税額』と実際の『納付税額』は
異なる場合が多々ありますので、この
2つをゴッチャにしないようにして
ください。
それではまいりましょう!
【税率のしくみ】
相続税の税率は、取得した遺産の金額が
多ければ多いほど、高くなる仕組みをと
っています。
たとえば消費税のように1億円のものを
買っても100円のものを買っても税率は
「一律8%」というわけではありません。
【税額の計算方法】
相続人それぞれの相続税額は以下の計算
によって求めることができます。
取得金額 × 税率 - 控除額
この税率と控除額は、取得金額が大きく
なるにしたがって、段階的に引き上げら
れていきます。
それでは具体的に取得金額ごとの税率を
控除額をみていきましょう。
【税率と控除額】
取得金額:1,000万円以下
税率:10%、控除額:なし
取得金額:1,000万円超~3,000万円以下
税率:15%、控除額:50万円
取得金額:3,000万円超~5,000万円以下
税率:20%、控除額:200万円
取得金額:5,000万円超~1億円以下
税率:30%、控除額:700万円
取得金額:1億円超~2億円以下
税率:40%、控除額:1,700万円
取得金額:2億円超~3億円以下
税率:45%、控除額:2,700万円
取得金額:3万円超~6億円以下
税率:50%、控除額:4,200万円
取得金額:6万円超
税率:55%、控除額:7,200万円
【練習問題】
それでは相続税の計算式と上記の税率と
控除額を使って実際に相続税額を求めて
みましょう。
相続税の計算式
取得金額 × 税率 - 控除額
例題1
取得金額が800万円の場合
800万円 × 10% - 0万円 = 80万円
例題2
取得金額が4,000万円の場合
4,000万円 × 20% - 200万円 = 600万円
こういう感じの計算方法で相続人全員の
相続税額を計算します。
次に相続人全員の相続税額を足し算して
全体の相続税額を求めます。
最後に全体の相続税額を、取得した遺産の
割合に応じて按分します。
これによって出てきた金額が各相続人の
相続税額になります。
お分かりいただけたでしょうか?
次回は、この後の最後のステップである
『控除と加算』について解説をします。