相続税 ~税率と控除額~

20161021

こんにちは!

今回のテーマは相続人それぞれの
相続税額を算出するために使う
『税率と控除額』について解説を
していきたいと思います。

このブログのなかででてくる
『相続税額』と実際の『納付税額』は
異なる場合が多々ありますので、この
2つをゴッチャにしないようにして
ください。

それではまいりましょう!

 

【税率のしくみ】
相続税の税率は、取得した遺産の金額が
多ければ多いほど、高くなる仕組みをと
っています。

たとえば消費税のように1億円のものを
買っても100円のものを買っても税率は
「一律8%」というわけではありません。

 

【税額の計算方法】
相続人それぞれの相続税額は以下の計算
によって求めることができます。

取得金額 × 税率 - 控除額

この税率と控除額は、取得金額が大きく
なるにしたがって、段階的に引き上げら
れていきます。

それでは具体的に取得金額ごとの税率を
控除額をみていきましょう。

 

【税率と控除額】
取得金額:1,000万円以下
税率:10%、控除額:なし

取得金額:1,000万円超~3,000万円以下
税率:15%、控除額:50万円

取得金額:3,000万円超~5,000万円以下
税率:20%、控除額:200万円

取得金額:5,000万円超~1億円以下
税率:30%、控除額:700万円

取得金額:1億円超~2億円以下
税率:40%、控除額:1,700万円

取得金額:2億円超~3億円以下
税率:45%、控除額:2,700万円

取得金額:3万円超~6億円以下
税率:50%、控除額:4,200万円

取得金額:6万円超
税率:55%、控除額:7,200万円

 

【練習問題】
それでは相続税の計算式と上記の税率と
控除額を使って実際に相続税額を求めて
みましょう。

相続税の計算式
取得金額 × 税率 - 控除額

例題1
取得金額が800万円の場合
800万円 × 10% - 0万円 = 80万円

例題2
取得金額が4,000万円の場合
4,000万円 × 20% - 200万円 = 600万円

 

こういう感じの計算方法で相続人全員の
相続税額を計算します。

次に相続人全員の相続税額を足し算して
全体の相続税額を求めます。

最後に全体の相続税額を、取得した遺産の
割合に応じて按分します。
これによって出てきた金額が各相続人の
相続税額になります。

 

お分かりいただけたでしょうか?

 

次回は、この後の最後のステップである
『控除と加算』について解説をします。

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