遺言とその効力

20160819

こんにちは

今回からブログのテーマが『遺言』に
変わります。

これからしばらくは『遺言』について連載
していきたいと思います。

 

【遺言とは】
自分の死後、財産の処分の方法や身分に
関する法律関係について故人の意思表示
を記したものです。

遺言は財産や権利の名義を変更させるなど、
極めて大事なものであるため、その書式は
法律によって厳しく決められています。

決められた以外の書式で書かれた遺言は
無効となるケースもありますので注意が
必要です。

ちなみに、遺言を書いた人を『遺言者』と
いいます。
この言葉も覚えておいてください。

 

【遺言の効力】
遺言は、遺言者が亡くなったときにその
効力が発生します。

遺言を書くことの最大の目的は、自身の
財産を相続人に円滑に相続させ、相続人
同士による遺産をめぐる争いを未然に防
ぐことです。

そのため、遺産分割においては法律で決め
られた法定相続分に縛られることなく、遺
言を書くことでそれぞれの相続分を変更す
ることができるようになっています。

「法定相続分の変更」は遺言の最大の効力
といえるでしょう。

 

★今回のポイント★
1.遺言は遺言者の財産や権利に関する
  意思表示であるため、書式は厳格に
  決められている
2.遺言を書くことで、自身の遺産をめ
  ぐる相続人同士の争いを未然に防ぐ
  ことができる可能性がある
3.遺言によって法定相続分の変更をす
  ることができる

 

次回は『遺言能力』についてお届けします。

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